2019年11月26日火曜日

リメイクおじさんの読書日記 「オンチは楽器がうまくなる」


オンチは楽器がうまくなる
                      向谷 実

この本と出合った時 音痴も音痴 そして 音楽が ちんぷんかんぷんな おっちゃんが、どれほど 喜んだかわかりますか。

つい 店員さんに、「そんなこたあ。ないですよね。」と語りかけた程であった。

なにゆえ。著者は、そのようなことを言われたのか。
長くなるが、引用させていただきたく候。

『 歌のうまい人の心の中では、きっと美しい音楽が流れている。一方、オンチの人の心の中はどうだろう?

調子はずれのひどい音楽が流れている……なんてことがあるだろうか?あるはずがない。


オンチの人の心の中にも美しい音楽が流れている。


 つまり、オンチとは、歌が調子はずれなだけで その人のもっている音楽が調子はずれというわけではないのだ。

 美しい音楽を愛する心は、オンチの人も歌がうまい人も同じようにもっている。音楽を自分で表現したいという気持ちも同じだ。

「心の中の音楽」が、いざ歌にして声に出したとき、美しい歌にならない。それがオンチなのだ。

 オンチの人は、美しい音楽を表現したくとも、美しく歌うことができない。ここに渇望が生まれる。理想と現実のギャップを体験して、理想にすこしでも近づきたい! という欲望が生まれるのだ。

 だから、楽器を手にしたとき、自分の声では実現できなかった美しい音楽を、楽器で、必死になって表現しようとする。モチベーションが高い。「オンチのほうが楽器がうまくなる」と断言するのは、こんな理由からだ。 』
                    p6-7

なるほど。。と思った。が すぐに やはり音楽のできる方が、書いた本であると思った。

 確かに、「歌がオンチなんだけれど 音楽オンチ」ではない方がいる。この場合は、著者のご指摘どおりではないかと推察する。


 が。しかし。。世の中には、私のように、「歌も音痴であるが、音楽音痴でもある」 この場合。。いくら意欲が高くても どうにもならないのである。

 音楽の出来る人には、理解できないだろうが、わかりやすくするために、一つの例をあげる。4分音符の1拍があわない。で・結果 8分音符は、その半分の長さです。といわれると。極端な話。どうやって割り算をやればいいか全く理解できない。

 反論は、わかっている。練習すれば誰にでもできる。そう いくら思っていても 手拍子すらずれる。

 なぜか。簡単である。正確な1拍がイメージできない。
メトロノームに、何時間あわせて手をたたいても あわない。

    そんなことって、幼稚園児でもやってますよ。
 はい。知っております。でも あわないものは、あわない。

 となると、1小節やすんで、はい。そこで、シンバルーーン登場。。神業としかいいようがない。

 リズム音痴ですな。といわれる。そう その通り、次に 
音程が取れない。耳が ぼっこである。耳コピーができる反対バージョン。これが ドですよ。と何度いわれても どれがドで、どれがミなのやら。。大笑い。

 で 右手と左手が、別々に かってに移動する楽器が、果たして うまくなると本気でいえるであろうか?

 この本の表紙には、一部の音楽に向いていない方を除いてと 注意書きが必要ではないだろうか。

 と ここで、猛烈な反省。。 私みたいなのは、ごくごく少数派なのであり、著者のおっしゃっておられることは、ごくごく一般的な方を対象にされているので、たぶん これで よいのだと申しそえておく次第である。

いえいえ。ご心配には及びませんよ。これで半世紀やってきましたが、音楽なしでも 特に苦労したことは、ございません。のであしからず。

 しばし 夢をみさせていただき 本当にありがとうございました。では、そっと 失礼させていただきます。 ペコリ。。


リメイクおじさんの読書日記 目録

https://remake-ukulele.hatenablog.com/entry/2019/11/20/072749

   






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