2019年11月29日金曜日

リメイクおじさんの読書日記 「55歳からのハローライフ」③


55歳からのハローライフ 村上龍


第2話 空を飛ぶ夢をもう一度

この本を読んだ当時、私は、大きな病気を抱えていた。将来に悩み苦しんでいた時だったので。次の文章で、氷ついたのを、今も覚えている。


 『 人は案外簡単にホームレスに転落する。


因道茂雄は、そう思っている。六年前、それまで勤めていた小さな出版社をリストラされた。五十四歳だった。(中略)自らの生活の基盤はこれほど脆弱なものだったのかと、リストラされてはじめて気づいた。 』  p78

私は、当時会社から、病気を抱えた人間に、仕事がいつまでもあると思うなよ。。と脅されていた。いわゆる リストラ勧告である。何度も何度も、ホームレスという言葉が、頭の中で、ぐるぐる回っていた。

   これじゃ、治る病気も 治んないべさ。。

なんで。なんで。そりゃ。収入がないと。えーーとどうなるんだっけ。ローンがああで、こうで、そりゃ、誰だって計算しますがな。と 思ったら、おーー主人公もやってるやってる。

『 預貯金は二百万しかなく、しかも持ち家ではないから、光熱費などを含めて月に十五万誓い額が確実にでていくことになる。今後、息子の就職や結婚などである程度まとまった出費が必要だろうし、自分も妻も年齢的にいつまでも健康でいられるとは限らない。妻のパートの仕事は月十四万程度で、生活費や息子の学費、それにいろいろな保険料などを考えると、因道茂雄が働き続けない限り、蓄えはあっという間にゼロになる。

   計算を終えたとき、目の前が真っ暗になった。』p78-79


まっ 実際は、収入がなくなれば 小学生でもわかる算術ですから、計算というほどのものではないですけどね。(汗)

先日も、千金暮らしの夫婦の家計破産の特集記事がありましたなあ。


 で。就職活動や 新しい収入の努力は、当然しなくちゃならないんですが、これと同時にそれも 一気に、生活の質を、半分以下に、落とせるだけ落とさないと危険なわけである。

  なければ 出費0宣言!!

 で。楽しくなるわけもない。


  が。。しかし 収入が危なくなったら できるだけ速く
「小さな暮らしを楽しめる哲学」を至急調達するように心がけて下さい。


 再就職活動。小さな暮らしへの移行。。これは、嫌でもやりますよ。
ただ 楽しくない。ここです。ここで さらに 心の病を抱え込まない為の哲学が必要なのです。


 まあ。人生ですから こんなんもありまんがな。後は、そういう暮らしを楽しんでいる師匠を探せばえーーだけですがな。探すと実は結構おらせます。

 それもまた楽しきかな。

ではでは。。あまりいうと 偉そうですから。これぐらいでやめときますわ。



リメイクおじさんの読書日記 目録

https://remake-ukulele.hatenablog.com/entry/2019/11/20/072749







    














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